日帰り手術についての
お知らせ

  • クリニックを選ぶにあたり、

    どの程度までそこで治療できるのか
    どのくらいの質の手術を受けられるのか

    は気にかかるところではないでしょうか?

    また、当院のように乳腺外科をメインに標榜していると、
    本当に痔をみてくれるの?

    不安になられる方もみえるかもしれませんね。
    当院の手術実績から、手術を受けた方の満足度、当院でやれること、やれないこと、を書いてみましたのでご参考にしてください。

  • アンケート
手術実績

当院では開業以来今まで(2021年9月)約3年半の間に710例の肛門手術を施行しました。
手術は院長である私が一人ですべて施行しています。
いざ手術となったら男性医師が担当になるということはありませんのでご安心ください。
年間約200例ほどのペースで手術をしております。

内訳として

ALTA(注射の治療)療法と部分切除(分離結紮術)を併用する手術が 537例
ALTA単独療法が 88例
肛門膿瘍切開排膿術が 85例

となります。


  • 当院では自覚症状の軽い内痔核については基本的に手術をおすすめしておりません。
    良性疾患であり命に関わる病気ではありませんから、手術をしてよかったと実感できる状況のかたに手術を受けていただくのが良いかと思っています。


    もちろん客観的に程度が軽くみえてもご本人の症状の訴えが強い場合は手術をすることもあります。
    それでも当院では比較的進行したいぼ痔が対象になることが多く、そのため注射のみの治療の割合が少なく、切除を伴う症例の割合が85%と多くなっているものと思います。

  • 手術実績

少なくとも当院ではごく軽度の内痔核しか手術をしない、とか実際受診してみたら手術はあまりしていなかったというようなことはありません。
ただし、嵌頓と言って戻らない状態になったことのあるような一定以上の重度の内痔核については入院での治療をおすすめすることもあります。


その場合もお仕事のご都合などで、どうしても日帰りでないと手術できないといった場合は、重度の場合1回のみの手術では多少症状が残る可能性があることや、再発の可能性など、デメリットもよく説明の上、日帰りで手術をすることもあります。
その場合も思いの外症状が改善したと喜んでいただいていることが多い印象です。

その他入院手術をおすすめする場合があるのはご高齢の場合、既往や合併症がある場合などがあります。
日帰り手術は術後短時間でご自宅にお帰りいただき、場合によってはお一人で過ごすことになります。
安全にできる治療であることを第一優先として手術をしたいと思っています。


満足度アンケート
  • 当院では昨年4月より全例内痔核手術後満足アンケートを施行しております。
    現時点で304例のアンケート結果となります。
    アンケートはすべての治療が終わった終診時に行っております。

    Q.手術を受けてよかったですか?
    の設問に1~10の10段階でご評価をいただきました。

    304例のうち289例、約95%の方より10点満点をいただきました。
    その他は9点が10名、8点が2名、7点が3名、それ以下のご評価はありませんでした。

  • アンケート

大きないぼ痔などで大きく切除した場合は一時的ではありますが腫れや痛みの強い症例もあるので、このような点数を頂いたことは、予想以上に喜んでいただけたかと思っています。
手術をしたことで喜んでいただけることは術者としても本当に嬉しくて日々の治療の励みになっております。
ごく簡単なアンケート用紙に、同時に嬉しい感想をお書きいただくこともありますが、患者様の感想やお声は、 広告規制に抵触するとのことですので公開はしませんがそのようなお言葉にもいつも感謝しています。



手術をすれば必ず満足できるでしょうか?
手術によって、辛かった症状が消えれば満足はできますが、術前の症状の原因が一つではないこともあります。

当院では、術前にこの症状は良くなるが、この部分は良くならない可能性があるなど、手術によるメリットや逆に良くならない可能性のある部分などをしっかりと説明し、ご納得された上で手術を受けるご判断をしていただくようにしています。
このような説明が、満足度の向上、維持につながると考えています。

手術は絶対大丈夫なものでしょうか?
手術というものはリスクがつきものです。
ある一定頻度で合併症と言って、様々な起きてほしくないことが起きることがあります。

当院では700例を超える手術症例のうち1例で術後感染から膿瘍を形成し、再度入院による手術を要した合併症を経験しました。
比較的大きく切除した、重度の内痔核でした。
アンケート集計以前の症例であったため満足度に反映されておりませんが、当然のことながら高い評価点はいただけなかったと思います。
合併症が起きた場合はどういう状態が起きたのか、今後どういう可能性があるかを細かく説明しながら、最終的に入院による治療をご選択いただきました。
大変申し訳なく感じるとともに、どういったことが要因でそのような合併症が起きたか、様々な可能性をよく検討し、次の治療に活かすようにしました。

合併症は術者側、患者側、双方様々な要因が重なって起きてきますので、細心の注意を払って手術をしても起きうるものです。
あえて合併症という負の要素、当院の経験例についても書きましたが、手術にはリスクがあること、それを理解していただいて治療を受けていただくことがお互いのためにも重要と思っています。

良いことばかりではなく、そうでないことも起きうることを知っていただくことは信頼していただくためでもあると思っています。

当院が痔瘻については手術をしていない理由
私自身は実際には痔瘻の手術経験を少数ながら有しています。
しかし痔瘻手術については経験豊富といえない症例数です。
痔瘻というのは単純な軽度のものであれば、手術自体は実はそれほど難しいものでありません。
しかし複雑なものの場合は、相当経験豊富な術者が手術をしても再発の可能性があります。
また、痔瘻が単純なものか、複雑なものかの見極めにも多くの経験が必要となります。

このため 痔瘻の治療には痔瘻手術に関して経験豊富な医師が関与することが大切だと思っています。
当院では痔瘻と診断した場合は、おすすめできる経験豊富な大腸肛門外科専門医にご紹介をしています。
ご紹介先は数施設あります。信頼できる医師、施設をご紹介しますのでご安心ください。
また女性の痔瘻は男性と比較すると少数です。ほとんどの方は内痔核や裂肛など当院で治療を完結しております。

最後に

当院での肛門外科診療の現状について書きました。
お尻の悩みは長年あってもなかなか相談できない場合もあります。
まずは相談して話を聞いてもらうだけでも、今どんな状態のおしりかを知るだけでも気分が楽になることがあります。
お一人で悩まれずにお気軽にご相談くださいね。

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